2016年4月6日水曜日

ラブライブ!とはなんだったのか。

1.   はじめに


 ラブライブ!とはなんだったのだろう。
 μ‘s楽曲の作詞を手がけた概念「畑亜貴」は映画の直後のインタビューでこう語った。
ラブライブ!とは「永遠に輝き続ける青春」だと。

 Final LoveLive!について考える過程で僕はこういった。
ラブライブ!とは「声優ユニットである“僕ら“がキャラの”君”と一緒になって
9人の“僕たち”になる物語」だと。

 正直こじつけで、穴だらけだとも思うけど。

 青春を過ごすSchoolって、普通3年じゃない?
だから「School idol project」が歩んだのは“僕ら”の3年と“君”たちの3年が合わさって生まれた“僕たち”の6年。

 それに憧れ、共に過ごした“みんな”のなかの1人として。
そんな6年を“僕”と“君”が語った曲の歌詞を軸に振り返ることで、最初の問いに答えたいと思う。

2.    μ’s First LoveLive! ~ μ’s New Year LoveLive!


【僕らのLIVE 君とのLIFE】
 “僕ら”の始まりの曲。
 First LoveLive!で唯一“僕”が登場する曲であり、ライブ全体の象徴でもある。

【Wonderful Rush】
 First Liveを経て、アニメという次のステージ未来を見据えて進む。
MVという枠内での到達点。ことりのつばさ。

3.    アニメ1期 ~ μ’s 3rd Anniversary LoveLive!


【僕らは今のなかで】
 新しい始まりの中で、”僕ら”は輝きを待ってた。

【ススメ→トゥモロウ】
 穂乃果な予感。けれど3人。μ’sは、9人で完成形だ。

【No brand girls】
 唯一、一人称が出てくるのは2番。
「背伸びのキミと背伸びのボクであの日の誓い探すんだ」
この部分の歌詞がずっと好きで。どうしてだか、やっとしっくりきた気がする。
 3rdライブ当時の感想。
3rdは穂乃果が倒れなかったIFを再現したライブだ、と。
アニメで9人は失敗した。どうしてか。……「ボク」が居なかったから。
”君”と”僕”なら、壁は壊せる。

【START: DASH!!】
 だから、きっとここが本当に、 “僕たち”のはじまり。
 3rdライブに参加したとき、一番疑問だったこと。あれだけアニメを再現したのに、どうして“僕らのLIVE 君とのLIFE“は序盤にあったのか。その答えを3年越しにやっと見つけた気がする。

4.    アニメ2期 ~ μ’s Go→Go LoveLive! ~Dream Sensation!~


【それは僕たちの奇跡】
 “僕”と“君“に“みんな”が出てくるのはここから。
“僕たち”がどこまでいけるかは、“みんな“次第だった。
奇跡とは“僕たち”になれたことじゃない。
ランティス祭り、再びのアニサマ、ENDLESS PARADE、そして……
“みんな”の勇気が導いた場所こそが――

【ユメノトビラ】
 青春のプロローグ。
「きっと青春がきこえる」には僕という歌詞はないけれど、
アニメでかかった1番は「きっと青春がきこえる」
3rdで“僕たち”になったあとの2番は「やっと青春のはじまり」
 青春とは、“僕たち”の二度とない時間の言い換え。

【Sentimental steps】
 終わりが見えてきたけど、まだ実感してないころの“僕“と“君“の歌。
終わりが近いけれど、まだ終わりじゃない。5thで観れたのはそんな景色。

【KiRa-KiRa Sensation】
 いつかの願い事、覚えてる?
 アニメの劇中で描かれたとおり。“僕たち”の辿り着いた場所はこの曲。
5thは、ただただ、光のなかで踊っていたことしか憶えてない。

 【Happy maker!】
 アニメ2期13話を見た直後。すっきり終わらなかったことに不安もあったけど。
「普通、高校の卒業式から本当に高校生じゃなくなるまで1ヶ月くらいあるよね!」
そんな期待がたしかにあった。全てが終わった今となっては、この「だが断る」展開は大好きだよ。当時制作陣をもっと信用し切れたらもっと違った感覚だったかもね。

5.    アニメ劇場版 ~ μ’s Final LoveLive! ~μ’sic forever~


【ミはμ’sicのミ】
【Super Love = Super Live!】
 ファンミの象徴。“僕ら”と“みんな”が“君”のことを思って話をする時間。

【Sunny Day Song】
 映画を観たときの感想だけど。
 1期13話で、“START: DASH!!”でμ‘sに出会ったツバサさんは、さ。やっぱりさ、3rdで“僕たち”に出会った“みんな”に一番近い存在だと思うんだ。

6.    μ’s Final LoveLive! ~μ’sic forever~ Encore


 少し脱線するけど、今セトリを振り返ると。アンコールは”みんな”で作った曲ばかり、と言えるんじゃないだろうか。
1)    START:DASH!!
2)    Snow halation
 MVの背景の再現に“みんな“が必要な曲
3)    Oh, Love&Peace!
4)    きっと青春がきこえる
4’)  どんなときもずっと
 EDたち。“僕”という主語がなく、“君“にあてた曲。だから、”みんな“で合唱できる。
 Oh, Love & Peace!、ってさ、アニメ化までの、“僕たち“が”僕ら“だった時代のEDじゃないかって、今、やっとそう思う。本当は、NewYear LoveLive!で完成するはずだった曲。その代わり、5thで完成した曲。それは”君”たちに、アニメ2期13話で、助けてもらったおかげで。

 さあ、エンディングの時間だ――。

【MOMENT RING】
 永遠に終わらない”僕たち”の青春。あの瞬間に閉じ込めて―。

【さようならへさよなら!】 
 あの睡蓮が開くまでの時間。その時の曲のように思う。

【僕たちはひとつの光】
 MVの背景の再現に“みんな“が必要な曲。だから、CUTのインタビューで畑さんが語ったように、”みんな“の曲でもある。
 だけど、この曲は“僕たち”の歌だから。“みんな”が歌う必要はないよ。

【これから】
 ライブ後に、”君”が”僕”にあてた曲。そんな気がする。

7.終わりに


ラブライブ!とはなんだったのか。


――”僕ら”が”君”と過ごした、”僕たち”の青春。


きっとその輝きは、あの瞬間に永遠になったんだと思う。

「μ's final single」

「”MOMENT RING”」


0 件のコメント:

コメントを投稿