普通は極力現場に通って、ライブを通して卒業を受け入れる準備をする。
いわゆる「ライブアイドル」であれば、月15回前後はライブがある。
この先見れると思っていた光景、それを思い描きつつ、今の光景を噛みしめる。
そして推しが卒業にいたった経緯を知り、それを受け入れて、そして卒業のときには快く送り出せる準備をする。
結論からいうと僕はそれに失敗した。
流行りのコロナの影響というやつである。
2020年4~6月前半において、直接ライブが見れる機会はほぼゼロだった。
ただしこのあるべき姿を迎えられないのは不祥事を始めとした突然の卒業発表を受けたオタクも同じ。
昔からありふれていた光景じゃないか?
ではなにが違うか?
それはライブではない、オンラインコンテンツを始めとする別の手段で代替できる可能性があることだった。
だからここに後悔がある。
僕はそれに積極的になれなかった。できなかった。
ライブが一番好きだから、それに固執した。
譲れない部分はそこにあって、だからこそオンラインで代替できるものを求めている人が優先されるべきだと思ったから。
結論を再掲するとそれは間違いだった。
普通はこんな、卒業発表をしたのにライブがない状態が2ヶ月続くなんてことはない。
前例のない状況であったことは確か、でももう少し考えればわかる。
ライブが大好きだった人間が、卒業発表のあとにライブなしで、そのまま望ましいあるべき境地にたどり着けるわけがない。
だからこそ、今までの自分のあり方をあえてでも、道を模索するべきだった。
でも、そうはならなかった。
名言を借りると、だから話はここでおしまい。
あとはこれからの自分に役立てるか、あるいはこれを読んだ現場オタクの人に役立ててもらうしかない。
現場が変化するなら、それに対応した道を見つけないといけない。
別にライブに限った話ではないけれど。
ただ、今だけはその境地に達する前に、少し時間がほしい。
卒業発表のあとからわかったんじゃ遅いんやけど。
ほんとにほんとうにあの子のライブが、ステージが好きやったねん。
またいろんな人に助けてもらうことになるとは思うけど。
この3ヶ月間、僕の話を聞いてくれた人たちへ、ありがとう。
すみませんが、これからもよろしくおねがいします。